Can Can 2008年３月に上京し 同年夏のTBS系ドラマ『恋空』の主題歌『アイのうた』であっという間にメジャーデビューしてから８月で１３年が経ちました。 新人アーティストとしては異例の大抜擢というチャンスを手に入れたきっかけは、私がまだ地元京都にいた頃に、実家の自分の部屋で、作ったこのデモCDでした。 そのCDの中に入れていた、後に3rdシングルとしてリリースした『Can Can』という楽曲は メジャーデビューの前、私のマネージャーになって一緒に東京に行くと言ってくれていた高校時代の親友が癌になり、 『ICUに入るから、もうお見舞いに来なくて良いから、早く舞の歌が世界で鳴り響いて欲しい！私はインドに修行に出ると思ってて』と何ともユニークな言葉で背中を押してくれた彼女に元気になってほしいと思って作った曲。 バイトで貯めたお金で、音楽トラックの作れるシンセサイザーを購入し、初めて見様見真似で打ち込んで作った、まだまだぎこちないけど親友にパワーを送りたい、そして2人で夢を叶えたいと言う思いで作ったので、今聴くと少し恥ずかしいですがエネルギーがはみ出ている力強いサウンドなっていると思います。 全てのメジャーレーベルに送りましたが、1ヶ月待っても返事が来なかったので このCDをカバンに詰めて東京に向かう夜行バスに乗る２時間前にデビュー当時、お世話になった事務所の社長から連絡をいただき、デビューのきっかけをいただきました。 去年リリースした最新アルバム『Breakaway』のジャケットは当時、夜行バスに乗っていた私なのですが、その時カバンに詰め込んだデモCDが、デビューをして沢山の人と出会うきっかけをくれて、現在にまで連れてきてくれました。 本当に初めて音楽を自分で録音したものなほで、とってもぎこちなさの残るサウンドですが、大切な人を心から救いたいという私の想いが届き、 今まで、ずーっと応援してくれているコアなファンの方々とも会えたきっかけになった曲なので、 私の初心を共有できたらとても幸せです。 是非、聴いてください。